須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

火曜 ラクしてますがね

 11時頃、雷鳴と雨。PCは使えないのを理由に二度寝。午後3時起床。15時現在、雨、9・5℃、湿度77%、日中最高気温15℃。4時、冷水のみ摂取して小雨の中、郵便局で小為替450円分と80円切手二枚を買い、<セイコーマート>で免許証コピー。雑誌立読み。5時前帰宅。紅茶。
 受注1件、川本三郎編「映画監督ベスト101 日本篇」。
 7時半、ビーフカレーとリンゴで第一食を摂りながら日米野球第四戦。先発井川は四球が多かったが失点2点で試合を作った。2−2の同点になった直後の7回は三者凡退に押さえた福盛が8回、ハワードに一発(今シリーズ4本目、巨人戦含めれば5本目)浴びた後四球を連発、俄に崩れ、巨人内海に替わって7−2になったところで放送終了。解説の掛布、長谷川によれば、福盛(横浜→近鉄楽天)の乱調は日本では空振りしてくれる球を見逃され、HRされない筈の球をスタンドまで持って行かれたショックが原因だそうな。繊細なのねえ、投手の皆さんは。日記書き。10時「ラストメッセージ」は木下恵介、次いで札幌のタクシードライバーのドキュメンタリー。
 佐呂間町で竜巻の報。プレハブや工場、住宅などが多くが倒壊、トンネル工事現場の人が9人死亡、十数人が病院に搬送された由。竜巻の被害としては日本で最悪だそうだ。それが竜巻などはめったに起こらぬ北海道で発生とはいったい何なのだ。日本列島、何処で何が起きても不思議はない自然環境になりつつあるということか。人類の歴史が進むつれて安心(安楽?)が増えると同時に脅威、恐怖もまた増加しつつあるかの感あり。フジテレビでは滝川クリステルが東京から現場に入り中継していた。派遣するのは勝手だけど、災害現場には似合ないと思うんだよなあ、この人は。画家になったと聞くシルビア・クリステルはどうしてるんだべ、というふうに連想が飛んで行くのを如何ともし難いのである、不謹慎とは思いつつ。そういう人間が日本全国で自分一人とは思えないのであるが・・・。
 日米野球はそのまま7−2で米が4連勝。日曜に小林を引っぱり過ぎたのに続き、今日の野村の采配も腑に落ちぬものなり。昔、ヤクルトの監督であった頃の継投の妙が見られず。勝ちたいのなら、8回は福盛ではなく、頭から第一戦のリリーフで好投した西武の次期エース涌井を出すべきだったろう(登板させられない何らかの事情がないのならば)。どうも、勝利確信してベンチで歯をむき出して笑っている大男どもを見てると、原爆投下数ヶ月後の広島・長崎を調査するために来日、ニコニコ、笑顔で写真に収まっていたヤンキーどもを思い出し不愉快になるのである、オモシロくないのである。戦前の沢村ーベーブルースの時代の米チームには試合に出ないスパイが一人選手に混じって来日、東京などの都市の街並をビルの上から撮影し、持ち帰ったそのフィルムが後の空襲では大変に役立ったというではないか。悔しくはないのか、日本のプロ野球よ。沢村が泣くぞ(会ったことないけどさ)。日本の選手会よ、高い給料を貰っているんだ、ラクをしようと思うな(いやあ、底辺生活の自分は思い切りラクしてますがね)。

 広島の黒田が残留決定。今時、かかる心根の日本人選手がいたのかと率直に思う。報道では広島監督ブラウンの感想は「感激した」となっているが、内心では天然記念物を見るような気持ではなかろうか。アメリカならば10人中10人がより年棒の多いチームへの移籍を選択するだろうから。
 1時、ビーフカレー、冷水、梨、チョコレート、紅茶。日記。断酒。午前5時就床。7時就寝。