須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

土曜 街往復、メガネなおす

 正午起床。二度寝しようとしたが電話で起きる。受注、角川文庫『昭和文学史』。12時現在、晴、14・1℃(最低11・6、最高15・8)、湿度35%。萌黄さんからメール。年明け7日からの予定組まれていたラルズの古本市が12月27日初日に変更になった由。うどん、ナットウ、冷水、牛乳、紅茶にて第一食。

 3時半過ぎ外出。<セブンイレブン>ATMで金おろし、<Maxvalu>2階ATMで北洋銀行に千円入金。地下鉄で薄野司馬遼太郎推奨、狸小路富士メガネ>で壊れていた眼鏡のフレームのみ取り替える。「これなどいかがでございましょう、焦点も変わらず、少しレンズ削るだけでいいのですが」と店内からセレクトされ目の前に並べられたのがレイバンとかナントカとかの2万3千円とか4万2千円とかなので慌て、「一番安いのでいいですから」とリクエストして7350円のに決める。以前、7、8年前に取り替えた時もたしか似たような価格のフレームだった。眼鏡がないとまともに歩けず散歩も不可能なので、店内のウエィティング・コーナーで1時間あまり阿呆らんと座ったまま時間を潰し出来上がりを待つ。今のレンズは正確には現在の視力に合ってはいないのだけれど、耳の付け根の激痛と、ひん曲がったり、ずり下がったりするのを常に気にしていなければならない煩わしさと、接着に用いていたセロテープ部分への他人の憐れみと嘲笑の視線を過剰に意識する心理から解放されたので、今回はこれだけでも良しとしよう。と、こんなささやかなことでも何やら前向きな気持となり、世の中を呪い、荒んでいたここ最近の気持から立ち直るキッカケとなり、多少はやる気も湧いて来るかもという心地になる。ちょっと晴れやか、足取り軽やか。つまりは単純なのだな。

 すっかり夜になった繁華街を三条ビル亜本屋さんへ。先日市会某家分の手数料をお渡しする。「貴方から頂けるとは有難いですね。」と、「貴方から」という部分に深い思いが籠っているなあ、興味深いことであるなあ、と云われた本人が感心したメールが先日来ていたのであるが、少なくともこの十年間に自分と相対した、自分の知るどの亜本屋さんよりも機嫌が良い。偉大なるかな、金の力よ。と云ったって数人で新規スナック三軒ハシゴすればなくなるぐらいの額なのであるが。ともかく日頃というより長い間迷惑ばかりかけているので喜んでもらえて良かった。ラルズ古本市の話。景気の話。店舗の今後の話。ヤフオクに参入した由で、売れればいいがなあと思う。空いていた向かいのテナントにも画廊が入っていた。なんのかんのと世の中動いちょるねえ。

 <ダイソー>で名刺入れ210円を購入し地下鉄。南平岸Maxvalu>でモヤシ2、白鹿カップ、食パン、計292円調達、6時過ぎ帰宅。中日ー巨人聞きながら1ヶ梱包して発送。Dはチェン、Gは高橋尚。トースト2クリームチーズ、紅茶。8時から砂嵐テレビで観戦。9時から「ジャッジ2」。2−6で中日敗退。巨人、6年ぶりである由の日本シリーズ進出。原監督が8回も胴上げされていた。

 一昨年昨年のこの時季に、二年続きでやっていた定山渓一泊古本屋宴会が今年はないのが何か物足りない気分。1時半、シャワー。2時半、サンマのたたき、キノコと鮭のつまみ揚げ、目玉焼、獅子唐とネギ炒め、蒸しモヤシ、シジミみそ汁、米飯少、燗酒一合、ウィスキー水割り2、玄米茶。4時、FM「五木寛之 わが人生の歌がたり」。5時からETV。三浦綾子さん旦那で同文学館館長三浦光世さんが出ていたので見る。生前(?)出版された綾子さんの本は96冊の由。書見。午前7時就寝。