須雅屋の古本暗黒世界

札幌の古書須雅屋と申します。これは最底辺に淀んでいる或る古本屋が浮遊しつつ流されてゆくモノトーンな日々の記録でございます。

『札幌人』古本屋特集を貰う

 午後1時電話で起こされる。『札幌人』荒井さんから。1時半荒井氏、到着。お貸ししていた資料と『札幌人』を一部渡される。「GOGOモンスター」をお返しする。

 荒井氏去りて後、『季刊札幌人』2005年秋号「さっぽろ古書店散歩」を眺める。 <亜本屋>さんがニコヤカに笑っている。チャーミングなエクボを浮かべているこの人が、五十も半ばのオッサンとは、ぱっと見には分からないだろう。<薫風書林>は今は亡き(店が。本人は生きてます)<古書B>譲りの黒い書棚が重厚だ。雑誌で何か札幌の古本屋が特集されると必ずここの店内風景が使われる。至るところ本が堆積するその有様が、誰が見ても古本屋っぽく見えるのだろう。ほぅ、本人もインテリっぽく写っているじゃないか。<並樹書店>、<南陽堂>、<弘南堂>は写真で見ても立派。<サッポロ堂>さんも<萌黄>さんも知的で親切な古本屋さん風に写っているし、<じゃんくまうす>さんも本人がmixi日記で嘆いていた程ひどくない。

 <須雅屋>のインタビュー・ページの写真を見る。全身の力が、がくっと抜ける。自宅廊下で書棚と雑誌の山に挟まれ立っている自分を、天井近くからカメラが見下ろす角度で撮ったモノ。このアングルはなんかマズイのではないかな、と撮影中にちらっと不安が脳裏をかすめたのであったが、案の定、秀でた額がより一層露出して光輝き、その無防備な前頭部に髪がぱらぱらかかっている図。いかにもビンボーそうに見えるのは事実だから仕方がないが、何か古書などという文化物とは縁のない怪しいオジさんにしか見えない。もう今後ないとは思うが、もしも次の機会があったなら、額を無防備にしないようにしようと勉強。スカーフかホッ被りでもしようかしらん。

 唐沢俊一氏のインタビューも掲載。さすがにプロは写真の撮られ方が上手いや。あと、尚古堂さん(という新短歌の作者としても知られていた古本屋さんが、昔々あったのです)が写っている明治37、8年の札幌中心部を収めたセピア色の遠景写真、この一葉にしばし見とれる。
 12時現在。晴。20・8℃、東南東の風2m/s、湿度51%、本日最高気温22℃。

 いいキッカケだから、生活を改めようとそのまま起き続けるが、何も生産的なことは出来ず、だらだらネット徘徊などしているうちに時間が過ぎる。4時。即席麺、ナットウ、トースト、牛乳、紅茶、冷水で栄養補給。日記少し書くが、眠気甚だしく、腰の両脇に痛みあり、だるし
 ニュース。三浦知義も支援している恵庭OL殺人事件控訴棄却さる。元ロッテ投手の小川被告に無期懲役の判決。

 夜7時、睡魔の誘惑に耐えられず、11時まで仮眠のつもりで横になる。